「宇宙エレベーター」への挑戦

戦後70年、さまざまな戦争史が語られていますが、史上最大の戦艦大和には世界で初めてのエレベーターがあったそうです。SF作家アーサー・C・クラークが構想したのは「宇宙エレベーター」です。そのSFの世界がカナダの企業によって、地上20kmの宇宙エレベーターの実現に向けて動き出しました。
世界で一番高いビルはドバイの「ブルジュ・ハリフア」で828.9mですからその20倍以上の高さで成層圏に十分至達する距離です。宇宙エレベーターのメリットは、この屋上に飛行場があり多段式ロケットを必要としないことで、給油や再飛行ができ燃料費を30%節約でき人工衛星の機能も肩代わりすることができることです。考案したカナダのThoth Technology社では、構造体を支える材料はダイヤモンド・ナノファラメントを提案していますが、強風を耐える能力が必要で揺れをどう支えるかが問題だとしています。費用は不明ですが、壮大な技術への挑戦ですね。