小惑星探査機「はやぶさ」のミッションに学ぶ

日本の小惑星探査機「はやぶさ」は、小惑星イトカワに2006年11月着陸してサンプルを採取し、総飛行距離60億kmの旅を終え、2010年6月13日地球に戻って来ました。幾多のトラブルに巻き込まれながら7年間飛び続け、オーストラリアの砂漠にカプセルを投下し、流星となって燃え尽きミッションを完遂したドラマは、技術者だけでなく国民に感動を与え、世界の人々も日本の技術を賞讃しました。

「はやぶさ」の目指した小惑星イトカワは、日本のロケット開発の先駆者、糸川英夫博士の名前を刻んだ惑星です。1955年にわずか23cmの長さと重さ200gの固体燃料を用いたペンシルロケットが、宇宙へのスタートでした。

精密機械の枠と知識を集めた技術国日本の「はやぶさ」は、流星となってその使命を次につなぎましたが、私たちの技術も”下町ロケット”のように皆さまのお役に立つ技術としてのミッションを持続したいと思っています。