「“一人家電メーカー”中沢優子さんの挑戦」

たった一人で個性的な家電製品を少量生産するベンチャー起業「UPQ」(アップキュー)を知っていますか。女性ユーザーの支持を集めて、コンパクトにたためる原付免許で乗れる電動バイクやアイロン、電気釜とヒット商品で評判です。大学は経済学部で機械オンチですがそれを逆手にとって「機械オンチがメーカーに入れば、ユーザーの気持ちが代弁できる」と、07年カシオ計算機に入社。携帯が好きで念願の携帯製品の企画を担当し「美撮り」機能付き製品がヒットする。が、メーカーの市場撤退を機に12年、会社を退職し15年7月UPQを起業します。その1か月前に、香港の家電見本市で目をつけた中国のスマホ工場に単身乗り込み試作を交渉し、スマホのタッチパネルを応用した透明なキーボードを開発し注目されます。常にお客さま目線の発想とたくさん売ることを考えず、新しい常識に挑戦する34歳の主婦社長・中沢優子さんに日本の製造業の新しい未来を感じます。