“誰もやらない実験”への挑戦

当社の飛騨工場のある飛騨市に世界最大の地下ニュートリノ観測装置のある「スーパーカミオカンデ」は2002年にノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊さんが40年以上前に神岡鉱山の地下を活用して、16万光年先から届いた超新星の素粒子ニュートリノ信号をとらえる巨大な水槽を作り“誰もやらない新しい実験”を提案し取り組みました。
昨年11月に94歳で亡くなられましたがニュートリノ天文学という新分野を切り開き、日本の科学界に多くの遺産を残し、2015年には梶田隆章さんが小柴さんに続いてノーベル物理学賞を受賞されました。
現在、観測規模を約5倍にした「スーパーカミオカンデ」の建設が始まっていますので三人目のノーベル賞も期待されています。
科学技術の進歩は、誰もやらないことへの情熱から始まり“日進月歩”の時間で引き継がれていくのですね。当社も次の50年に向かって科学技術の発展に貢献してまいります。