旅する技術の結晶「はやぶさ2」

初代「はやぶさ」の開発が7年かかりましたが「はやぶさ2」は3年半で終えて14年12月に打ち上げられ、6年50億キロの旅を経て小惑星リュウグウから帰ってきました。初代が欧州の夜空で燃え尽きたのと違い、リュウグウからの貴重な試料を入れたカプセルを切り離し次のミッションである地球と火星の間を回る小惑星「1998KY26」に向かって旅だち、2031年7月に到着するそうですから驚きです。
「リュウグウ」は、太陽系が誕生したころの姿を保った小惑星でその砂やガスを採取して生命の材料が宇宙から来たのではないかという謎に迫っています。世界が認める探査機「はやぶさ2」は、特殊なチタン合金のボルトやカプセル分離スプリング、落下したカプセル探査のためのレーダー、クレターを作る衝突装置、燃料となるキセインガスの開発など多くの中小企業の優れた技術を取り組んで作られた日本の科学技術の結晶です。はやぶさの旅路は科学の日進月歩のドラマですね。