「産業革命」と”働く”

1747年にフランクリンが電気を発明し、
1764年に紡績機が、
1767年にはワットの蒸気機関が改良され、
1770年頃からイギリスが産業革命期に入り、世界は急速に発展していきます。

この産業革命以降時計の普及によって、時間という概念に変化が生じ
人が提供した時間の価値によってお金を得る「雇用」(JOB)という関係が生まれ、今日に続いています。

もともと私たちは、自分のために 畑を耕し 作物をつくり 糧を得るために「働く」(WORK)ことによって価値を生み出し、お金を得てもきたのです。

「雇用確保」なのか「働く場の創造」なのか迷いますが、
私たちは”ともに働く仲間”であり決して”働き手”ではないと思っています。蒲田というまちも、ともにみんなで”働くまち”だと感じています。

しかし、急速なデジタル社会に入り、時間が無時間性になり、「働く」にも新しい常識(ニューノーマル)が必要になって来ているのかも知れません。

ウロボロスの蛇

先代社長渡辺のふる里であり、支社もある岐阜県飛騨市は、ノーベル賞を受賞された小柴博士の東大宇宙線研究所があり、宇宙素粒子ニュートリノの研究で世界的に有名な「スーパーカミオカンデ」があります。

1秒間に何十兆個も降り注ぐニュートリノの研究では、宇宙が何でできているかを調べています。カミオカンデにたどり着いた素粒子は、16万光年も離れた大マゼラン星雲から来たそうですから驚きです。

こ の宇宙線の研究はギリシア神話の「ウロボロスの蛇」に例えられ、蛇は自分の尾を飲みこんでいる図が「世界の完全性」を表現する古代ギリシァ人の哲学で、宇 宙も起源を知ろうとするためには素粒子を知る必要があるという構図と同じだからです。つまり、遠い宇宙は1027(10の27乗)メートル、一方の電子顕 微鏡で見る素粒子の世界は10-35(10の-35乗)メートル、それが私たちの自然界の幅であり62桁もの距離がある世界なのです。私たちの仕事の背景 には、気の遠くなるよう科学の世界と、限りないロマンを感じます。