夢とロマンが支える科学技術

少年の頃、ジュール・ヴェルヌの「八十日間世界一周」や「海底二万里」「月世界旅行」などの冒険科学小説に胸踊らせたものです。
1956年に「八十日間世界一周」が映画化され、鉄道や船、気球を乗り継いで80日で世界一周できるかとハラハラしながら見ました。
1900年ドイツのツェッペリンが全長128mの巨大な飛行船を開発し、アルミの骨組みを覆った袋に水素ガスを詰めて浮力を得、ガソリンエンジンでまわるプロペラで推進力を得、ドイツ国内を定期便が就航していましたが、1903年にはライト兄弟が製造した飛行機に追い上げられるようになりましたが航続距離と輸送力では飛行船のほうが勝っていました。しかし、1937年5月6日飛行船ヒンデンブルグ号がアメリカで着陸する際、爆発、炎上する惨事で飛行船の時代が終わりを告げ飛行機が主役になりました。今では地球一周も、月旅行も海底二万里も日常ですが科学の発展は夢とロマンがあって支えられているのですね。